レートについて
当サイトでは、棋士の実力を比べるための目安として、独自に計算したイロレーティングを使っています。
レートの計算方法
レートは対局者の棋力を表す値です。標準的なイロレーティングを使い、国内の公式戦の全対局から計算しています。国際棋戦の対局は、相手が国内の対局者ではないため、レートの計算には使っていません(成績には数えています)。
レートは対局のたびに更新され、1 局あたりの動き幅(K 値)は32です。 すべての棋士が1500から始まり、1960年以降の対局で計算しています。
日本棋院・関西棋院の棋士を 1 つのランキングで扱っています。
黒番について
黒番に補正は加えていません。囲碁ではコミによって黒番の有利が打ち消されており、実際に1960年以降の 5 万局あまりで確かめたところ、現在のコミ 6 目半では黒番の勝率が 50.5% 前後で、補正を入れても予測の精度は上がりませんでした。
コミ 5 目半までの対局では黒番の勝率が 53〜55% ありましたが、その時期だけ補正を分けても精度は上がりませんでした。
K値と黒番補正の決め方
K 値や黒番の補正は、過去の対局結果を使った検証によって決めています。
1960年から2002年までの対局データでいくつもの設定を比べ、2003年以降の対局に対する勝敗の予測の精度を検証しました。
設定を決めるのに使った対局とは別の期間で精度を確かめることで、特定の期間の結果だけに合いすぎないようにしています。
ほかの競技のレーティングサイトの数値をそのまま持ってきてはいません。囲碁の対局データで測り直した値です。
棋士と女流棋戦のレート
棋士のレートと、女流棋戦だけで計算したレートは、それぞれ独立して計算しています。
女流棋戦に出ている棋士は、2 つのレートを持ちます。個人のページには両方を並べています。
したがって、棋士ランキングの「1800」と女流棋戦ランキングの「1800」が、同じ実力の水準を意味するわけではありません。 2 つのレートを直接くらべることはできません。
成績を数えている期間
棋士のページや比較のページに出している成績は、1927年以降の公式戦を数えたものです。 ただし昔の対局ほど記録の残り方にむらがあり、実際に打たれた対局のすべてが収められているわけではありません(データについて)。
このため、日本棋院が公表している通算成績とは一致しません。棋院の公式の集計は、関西棋院に所属する棋士の対局を含んでいません。当サイトは両棋院の棋士を 1 つのランキングで扱っているため、数え方がそもそも違います。
同じ理由で、二人の直接対決の成績も、当サイトに収められている対局だけを数えています。
勝敗数とレート計算の対象
棋士のページに表示する成績と、レートの計算に使う対局は、完全には一致しません。
成績のほうは棋院の集計の考え方に合わせて、
- 不戦勝・不戦敗は勝敗に数える
- 持碁・無勝負は勝敗に数えない(局数には数える)
- 国際棋戦の対局も数える
- 両負けは双方に 1 敗として数える
という扱いにしています。
一方レートは、実際に打たれて勝敗のついた国内の公式戦だけで計算するため、不戦勝・不戦敗ではレートは動きません。
このため、通算の勝敗数と、レートが動いた対局数は一致しません。
計算方法の変更について
レートは新しい対局結果に応じて随時更新しますが、計算方法そのものを頻繁に変えることはありません。
原則として年 1 回、直近の対局データで現在の設定を検証し、変えたほうが予測の精度が上がると判断した場合にだけ改めます。
計算方法を変えた場合は、このページで内容を公開します。
現在の計算方式:v1
技術的な詳細
ここから下は、細かい前提を確認したい方向けの説明です。
計算を始めた直後の扱い
計算は1960年から行いますが、全員が1500から始まるため、 開始の直後の数年はレートが実力を表しきれません。このため、最高レートなどの記録の集計には2006年以降の値だけを使っています。
レート計算の対象になる対局・ならない対局
- 対象:国内の公式戦で実際に打たれ、勝敗のついた対局(打ち直し局を含む)
- 対象外:持碁・無勝負(打ち直し局のほうで計算します)、不戦勝・不戦敗、両負け、置碁、国際棋戦、非公式戦、中止・結果不明の対局
大手合と団体戦は非公式戦として扱い、レートの計算にも成績にも数えていません。
黒白が公表されていない対局もレートの計算には含めます。
置碁について
置石のある対局は、そもそも実力の差を石で埋めたうえで打たれているため、レートの計算には使いません。成績には数えます。
アマチュア・外国の棋士との対局
公式戦に出場したアマチュアと、日本の棋院に所属しない外国の棋士は、お一人ずつのレートを持たず、「アマチュア」「韓国」「中国」「その他の国」という枠としてまとめて計算しています。お一人ずつ扱うには対局数が少なすぎるためです。
日本棋院・関西棋院に所属している棋士は、出身がどこであってもお一人ずつのレートを持ちます。
棋士がこれらの枠と対局した場合、棋士のほうのレートはふつうどおり動きます。枠どうしの対局では、どちらのレートも動かしません。
このレートの限界
- レートは対局結果から求めた推定値であり、実力そのものではありません。対局数が少ない棋士ほど、実力からのずれが大きくなり得ます
- 昔の対局ほど記録の残り方にむらがあるため、古い時期のレートは現在ほど確かではありません
- 棋士のレートと女流棋戦のレートは独立して計算しているため、互いにくらべられません
- 休場などで対局の間隔が空いても、対局がない間はレートは変わりません
当サイトのレートは、公表された対局結果から独自に計算した推定値です。 日本棋院・関西棋院その他の団体が公表・認定しているレーティングではありません。 対局データの扱いはデータについてをご覧ください。 (2026年9月17日までの対局で計算しています。)